アバ(読み)あば(その他表記)ABBA

デジタル大辞泉 「アバ」の意味・読み・例文・類語

アバ(Aba)

ナイジェリア南部、アビア州(旧イモ州東部)の都市。アバ川沿いに位置する。20世紀初めにポートハーコート鉄道で結ばれ、農産物集散地として発展。現在は同国南部を代表する商工業都市の一つ

アバ(Ava)

インワ

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精選版 日本国語大辞典 「アバ」の意味・読み・例文・類語

あば

  1. 〘 感動詞 〙あばあば」の略。
    1. [初出の実例]「坊(ぼん)さまアバで御座りますと」(出典:合巻・比翼紋松鶴賀(1823))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アバ」の意味・わかりやすい解説

アバ(ボーカル・グループ)
あば
ABBA

スウェーデンのボーカル・グループの名。女性アグネッタAgnetha(1950― )とアンニ・フリッドAnni-Frid(1945― )、男性ビョルンBjorn(1945― )とベニーBenny(1946― )で1972年に結成。グループ名は4人の頭文字。1974年のユーロビジョン歌曲コンテストで『恋のウォータールー』を歌って優勝し注目された。のち『悲しきフェルナンド』(1976)や『ダンシング・クイーン』(1977)など多くの自作をヒットさせ、世界諸国公演にも活躍、国際的な人気グループになった。1980年(昭和55)に来日公演。1982年活動を停止したが、その後も人気が高く、1992年に出されたベスト・アルバム『アバ・ゴールド』は世界中で2000万枚以上の売上げとなった。

青木 啓]


アバ(外衣)
あば
aba 英語
abba 英語
abayeh アラビア語

北アフリカ、トルコアラビアなどのイスラム教徒が用いる、ゆったりとした外衣。頭と腕を通すためのあきをつくった四角いマント風のもので、一般的にはラクダやヤギの粗毛織物の縞(しま)や無地木綿が、上流階級では絹地が用いられる。アバは、砂漠地帯の激しい直射日光を避けるという物理的機能をもち、乾燥気候のイスラム教国圏には、ハイクhaïk、チャドリchadori、ブルクワburquaなど、同形のものが多い。イスラム教の戒律に従い、とくに女性が外出時に他人に顔を見られないように着用するものも含まれる。またアバは、粗いウール地の名でもある。Haba, abadjehともつづる。

深井晃子


アバ(ナイジェリア)
あば
Aba

西アフリカ、ナイジェリア東部、イモ州の都市。人口29万1600(1995)。1915年に港市ポート・ハーコートから鉄道が開通し、パーム油、パーム核の集積地として発展した。現在、せっけん、セメント、アルミニウム、家具製造などの工場があり、東部ナイジェリアの主要工業都市の一つである。

[島田周平]


アバ(カバ)
あば

カバ

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百科事典マイペディア 「アバ」の意味・わかりやすい解説

アバ

スウェーデンの世界的ポップ・グループ。ビョルン・ウルバオスBjorn Ulvaeus〔1945-〕,ベニー・アンダーソンBenny Andersson〔1946-〕,アグネタ・ファルツホッグAgnetha Faltskog〔1950-〕,アンニ・フリッド・リングスタッドAnni-Frid Lyngstad〔1945-〕の男女4人によって1973年結成。1976年の《ダンシング・クイーン》をはじめ,明るく軽快なポップ・ソングで次々と記録的セールスを打ち立てた,1970年代を代表するグループの一つ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アバ」の意味・わかりやすい解説

アバ
Aba

ナイジェリア南部の工業都市。ポートハーコート北東約 60km,アバ川西岸に位置。かつてイボ族の交易地であったが,20世紀初期にイギリスが進出し都市を建設。 1915年ポートハーコートを起点とする鉄道がアバまで建設され,16年さらにエヌーグーまで延び,道路も建設されて急速に発展。パーム油,パーム核などの集散地で,南方の油田地帯を控え,大規模な石鹸工場,家具製造,繊維,プラスチック,醸造などの工業がある。人口 26万 3800 (1991推計) 。

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デジタル大辞泉プラス 「アバ」の解説

アバ

スウェーデンの4人組コーラス・グループ、アバのサード・アルバム。1975年発表。「マンマ・ミーア」「SOS」などのヒット曲が収録されている。原題《ABBA》。正確な表記では最初のBを鏡文字とする。

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世界大百科事典(旧版)内のアバの言及

【筏】より

…これまでの過程は,カワガリ(川狩)人夫である運材稼業者の手で行われ,その運材法をセキ(堰)ナガシ,クダ(管)ナガシという。水量豊かな本流の適地をアバ(網場)といい,網を張って集材する。ここからいかだ師の手にゆだねられる。…

【川狩り】より

…これをミダレナガシ(乱流),バラナガシ(散流)といったりした。このようにして流された木材を,中流ではアバ(網場)と呼ばれた場所に網を掛け,そこでせき止め集結してはじめていかだに編束するというのがよく見られた川狩りの要領であった。岐阜県白川では川狩りをカワサゲ(川下)とも呼んだが,アバのことをマキ(巻),網をカリアミ(狩網)といったという。…

※「アバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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