アビレス(その他表記)Avilés

デジタル大辞泉 「アビレス」の意味・読み・例文・類語

アビレス(Avilés)

スペイン北西部、アストゥリアス州の都市。ペニャス岬の西、ビスケー湾につながる深い入り江に面する。20世紀半ばに国営製鉄所(現在はミタルアルセロール社)が置かれ、同国金属工業中心地一つとなった。かつての工業地帯再開発で、2011年にオスカー=ニーマイヤー設計の複合文化施設が建設された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アビレス」の意味・わかりやすい解説

アビレス
Avilés

スペイン北西部,アストゥリアス州,アストゥリアス県の都市。ビスケー湾の入江に面した海浜保養地で,漁業基地。また,背後のアストゥリアス炭田を利用して大規模な鉄鋼業が営まれ,石炭輸出も行なっている。聖ニコラス聖堂,聖フランシスコ聖堂のゴシック建築をはじめ,中世の建造物が多い。カスティリア王アルフォンソ7世がこの都市を封建的束縛から解放した法令フエロ・デ・アビレス (1155) は中世のスペイン法発展のうえで重要。人口8万 4787 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アビレス」の意味・わかりやすい解説

アビレス
あびれす
Avilés

スペイン北部、アストゥリアス地方の港湾工業都市。人口8万3185(2001)。ビスケー湾に面して奥行が5キロメートルほどあるリアス海岸の湾に臨み、県都オビエドの北約27キロメートルに位置する。金属織物工業ほか、近代的な国営製鉄所があり、年間140万トンの鉄鋼生産が可能で、これはスペイン全生産量の半分にあたる。

田辺 裕・滝沢由美子]

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