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アメリカの言語学者グリーンバーグJ. H. Greenbergの提唱した名称。セム語派(アラビア語、ヘブライ語、アラム語、アムハラ語、ティグリニャ語、ティグレ語、グラゲ語など)、エジプト語派(死語。コプト語など)、ベルベル語派(タマジグト語、リフ語、カビール語、トゥアレグ語など)、クシ語派(ベジャ語、シダモ語、アファール語、ガラ語、ソマリ語、レンディーレ語、イラク語など)の従来セム・ハム語族とよばれてきたものに、ブラック・アフリカ最大の言語の一つであるハウサ語、およびその周辺の諸言語(これらをまとめてチャド語派とよぶ)を付け加えたもの。ただし、これらの系統論的研究には、いまなお種々の問題点が残されている。
[湯川恭敏]
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…グリーンバーグは,大量の資料と新しい言語学の知識を使い分けて,過去のマインホフやウェスターマンなどの分類研究の再検討を行い,アフリカ諸語分類表をつくりあげることによって,決定的なものではないとしても,一つの大きな目安を立てることに成功した。 グリーンバーグによれば,アフリカ大陸内には次の四つの語族,ニジェール・コルドファン語族Niger‐Kordofanian,ナイル・サハラ語族Nilo‐Saharan,アフロ・アジア語族Afro‐Asiatic,コイサン語族Khoisanが認められるという。
[ニジェール・コルドファン語族]
アフリカ大陸内のみに見いだされる語族で,サハラ以南のほとんどの地域を覆っている点で,アフリカを代表する一大語族である。…
…19世紀以後,ハム諸語とセム諸語とが同系であるとの想定の下に与えられた名称。しかし,アラビア半島を中心とするセム語族と北アフリカの〈ハム語族〉(ハム語)とをハム・セム語族の二大語派とする通説は現在では否定されており,誤解を招きやすいこの名称の代案として,紅海語Erythraean,アフロ・アジア語族Afro‐Asiatic(1950年,アメリカの言語学者J.グリーンバーグによる)等の呼称が提唱されている。なお,今日学界に多くの賛同者を見いだしている,グリーンバーグによる名称・分類法に関しては,〈アフリカ〉の項目中の[言語]の記述を参照されたい。…
※「アフロアジア語族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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