アミール・ハムザー(英語表記)Amir Hamzah

20世紀西洋人名事典 「アミール・ハムザー」の解説

アミール・ハムザー
Amir Hamzah


1911 - 1946
インドネシア詩人
スマトラ生まれ。
スマトラの貴族出身で、古い慣習と敬虔なイスラム教という環境に育ち、ジャワ高等教育を受ける。同時代の文学者と異なって、政治よりも純粋に詩の世界でのみ創作に励んだ。代表作は「孤独の歌」(’37年)でインドネシア現代詩に心理的深みを与えた詩人といわれ、「詩人の王」と称された。マレー、ジャワはじめ諸文学にも造詣が深く、サンスクリット文学など訳業にもすぐれたものがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アミール・ハムザー」の意味・わかりやすい解説

アミール・ハムザー
あみーるはむざー
Amir Hamzah
(1911―1946)

インドネシアの詩人。スマトラの貴族の出身。古い慣習と敬虔(けいけん)なイスラム教の環境に育ち、高等教育はジャワで受ける。マレー文学ジャワ文学インド文学にも造詣(ぞうけい)が深い。1933年に始まる新しい文学運動「プジャンガ・バル」(新文士)の推進者の一人で、同時代の「詩人の王」と称される。代表的詩集は『孤独の歌(ニャニ・スニ)』(1937)。外国の詩の翻訳も多い。

[佐々木信子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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