最新 地学事典 の解説
アラスカがたちょうくてつしつかんにゅうがんたい
アラスカ型超苦鉄貫入岩体
Alaskan-type ultramafic intrusion
造山帯に産する超苦鉄質岩体の一つのタイプ。アラスカの太平洋岸とウラル山脈に多く,他の多くの造山帯にも存在する。日本の報告はないが,カムチャッカや沿海州にはある。径1~10kmで,内部は累帯構造を示し,内側から外側へダナイト,ウェルライト,単斜輝石岩,斑れい岩が配列する。角閃石を含むことが多いが,ハイパーシンはまれである。内部の各岩石の貫入関係は複雑で,一定の順序はなく,累帯構造の成因にも諸説あるが,周囲の付加体堆積岩やオフィオライトに接触変成作用を及ぼす点は共通。周辺にピクライトやメイメチャイトの岩脈群を伴うことがある。白金族元素やイルメナイトの鉱床となる。参考文献:A.Ishiwatari et al.(2004) Intern. Geol. Review,Vol. 46: 316
執筆者:石渡 明
参照項目:超苦鉄質岩帯
参照項目:デューク島超塩基性岩体
参照項目:南東アラスカ超塩基性岩帯
参照項目:累帯超苦鉄質岩体
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

