アンチゴネ(その他表記)Antigonē

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンチゴネ」の意味・わかりやすい解説

アンチゴネ
Antigonē

ギリシア神話の英雄オイディプスの娘。父とイオカステの母子婚によって生れ,オイディプスが盲目となりテーベから追放されると,最後まで彼の手を引いて放浪生活に付添った。7将によるテーベ攻めが失敗したあと,戦死したエテオクレスに代り王となった伯父のクレオンの布告にそむき,兄弟のポリュネイケスの遺体に土をかけたところを発見されて捕えられ,クレオンによって生きたまま墓に入れられ,餓死させられることになった。彼女は墓室の中で首を吊って自害し,これを知ったクレオンの息子でアンチゴネの婚約者であったハイモンも,彼女の遺体のそばに行き自殺をとげ,さらにクレオンの妻エウリュディケまで息子のあとを追って,クレオンを悲嘆のどん底に陥れたという。

アンチゴネ
Antigonē

ギリシア神話のアンチゴネをもとにした,ソフォクレス作の悲劇。この作品は,フランスの J.アヌイの『アンチゴーヌ』をはじめ,エウリピデス,セネカ (小) ,イタリアの J.アルフィエーリなどにも題材として使われている。また,J.コクトーの『アンチゴーヌ』 (1922) は,作者自身のデザインによる仮面,A.オネゲルの音楽,P.ピカソの装置によって注目された。

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