いも煮(読み)いもに

百科事典マイペディア 「いも煮」の意味・わかりやすい解説

いも煮【いもに】

山形県民にとっては秋の風物詩年中行事とも言える〈いも煮会〉で出されるなじみの料理。由来には山形城主の野宴,最上川舟運船頭の仕事食など諸説ある。今では全県的に,地域の住民や家族,仕事仲間などが集って行われるいも煮会だが,地域によってはサトイモ以外に入れる食材にばらつきがあり,しょうゆ味をベースとしながらも,肉は豚だったり牛だったり,わずかにみそを加えることもあったりと,地域差が現れてくるのも興味深い

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デジタル大辞泉プラス 「いも煮」の解説

いも煮

東北地方郷土料理里芋を使った鍋料理。農林水産省の農山漁村の郷土料理百選(2007年)では山形県の郷土料理としているが、宮城県や福島県でも同名の料理があり、地域によってメインの肉(豚肉鶏肉牛肉)や味付け(味噌・醤油)に違いがある。秋には野外などでいも煮を食するイベント「いも煮会」が開かれる。
②島根県鹿足郡津和野町の郷土料理。昆布小鯛からとった出汁に、里芋と鯛のほぐし身などを入れ、柚子の皮を添えた汁物。

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