ウィーンアルバンベルク弦楽四重奏団(読み)ウィーンアルバンベルクげんがくしじゅうそうだん(その他表記)Alban Berg Quartet, Wien

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ウィーン・アルバン・ベルク弦楽四重奏団 (ウィーンアルバンベルクげんがくしじゅうそうだん)
Alban Berg Quartet, Wien

1970年結成の若い室内楽団。同楽団の名称ベルク夫人の同意を得てつけられたもので,シェーンベルクウェーベルン,ベルクなど20世紀前半のいわゆる新ウィーン楽派作品を主要レパートリーとする。その演奏は落着きをもち,情緒的であり,ウィーンの伝統的な響きを感じさせる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウィーン・アルバン・ベルク弦楽四重奏団
うぃーんあるばんべるくげんがくしじゅうそうだん
Alban Berg Quartett, Wien

1970年にウィーンで結成された弦楽四重奏団。作曲家ベルクの名前を冠することは、ベルク未亡人の同意のもとに行われた。設立時のメンバーは、ウィーン音楽院の若手教授が中心で、結成後シンシナティに留学ラサール弦楽四重奏団指導を受け、71年秋に最初の演奏会を開いた。ウィーン古典派の作品ばかりでなく、新ウィーン楽派の作品、とりわけベルクやウェーベルンの作品に現代的な解釈の可能性を探究し、その成果は高い評価を勝ち得ている。79年(昭和54)初来日した。

[美山良夫]

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