ウェデキント(その他表記)Wedekind, Frank

デジタル大辞泉 「ウェデキント」の意味・読み・例文・類語

ウェデキント(Frank Wedekind)

[1864~1918]ドイツ劇作家表現主義先駆思春期の性の問題を扱った。作「春のめざめ」「地霊」「パンドラの箱」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ウェデキント」の意味・読み・例文・類語

ウェデキント

  1. ( Frank Wedekind フランク━ ) ドイツの劇作家。既成道徳を風刺し、自由奔放なモラルを描いた。その特異な手法は表現主義の先駆とみなされる。代表作「春のめざめ」「パンドラの箱」など。(一八六四‐一九一八

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェデキント」の意味・わかりやすい解説

ウェデキント
Wedekind, Frank

[生]1864.7.24. ハノーバー
[没]1918.3.9. ミュンヘン
ドイツの劇作家,俳優。サーカスキャバレーの仕事に関係したあと,俳優および演出家の経験を経て,劇作を始める。主要作品は『春のめざめ』 Frühlings Erwachen (1891) ,『地霊』 Erdgeist (95) ,『パンドラの箱』 Die Büchse der Pandora (1904) 。ブルジョアのモラルの偽善と愚劣さをあばき,性の本能を取上げた彼の戯曲は,当時の社会に衝撃を与えた。作風は,ハウプトマンの影響を受けて自然主義の流れをくみながら,大胆な象徴主義的手法を用い,表現主義の先駆をなした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android