メキシコ、ユカタン半島北部、メリダ市の南方約70キロメートルにある、古典期後期のマヤ遺跡。建築、彫刻の美しさで有名。「尼僧院」とよばれる内庭を囲む四つの建物や、「総督の館(やかた)」とよばれる細長い建物の前面上部を飾るモザイク文様は、プウク様式というその時代の建築の特徴をなす。また少なくとも五つの異なった時期の建造物が重ねられた「占い師のピラミッド」(高さ約27メートル)の上部には、神殿中央に神像が取り付けられ、大きく開いたその口が建物の入口となって、いわゆるチェネス様式によっている。このほか球戯場、「亀(かめ)の館」、「鳩(はと)の館」などの建物がある。ウシュマルは、古代マヤの『チラム・バラムの書』や16世紀のスペイン人、ディエゴ・デ・ランダが書いた『ユカタン事物記』でも、重要な都市としてしばしば言及されている。なお、1996年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。
[増田義郎]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新