ウドムルト共和国(読み)ウドムルト(英語表記)Udmurtia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウドムルト共和国」の意味・わかりやすい解説

ウドムルト〔共和国〕
ウドムルト
Udmurtia

ロシア西部にある共和国。 1920年ボチャーク自治州として設立,32年ウドムルト自治州と改称,34年自治共和国,91年共和国となった。首都イジェフスク。ウラル山脈南部西麓,カマ川下流部右岸にあり,カマ川とその支流ビャトカ川にはさまれる。大陸性気候で,平均気温は1月-15℃,7月 18℃。年降水量 400~500mm。タイガ地帯に入り,全面積の約 40%が森林におおわれる。泥炭,石灰岩,マンガン,石油,天然ガスなどの地下資源がある。ウラル語族のフィン語派に属する言語をもつウドムルト人の国で,住民の3分の1以上を占める。ウラル経済地域に属し,工業化が進んでおり,主要工業は石油採取・精製製鉄,機械 (工作機械,電機,自動車,製紙工業設備) ,製材皮革,アマ加工,セメントなどである。農業部門では,南部を中心にライムギカラスムギコムギトウモロコシ,アマなどが栽培され,畜産も盛んである。北部を幹線鉄道キーロフ-ペルミ線,南部をカザン-エカテリンブルグ線が横断する。面積4万 2100km2。人口 162万 8300 (1991推計) 。

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