翻訳|uraninite
ウランの鉱石鉱物の一つ。比較的深所生成の低~高温熱水鉱床、花崗(かこう)岩質ペグマタイト、炭質物に富む堆積(たいせき)岩中などに産する。自形は立方体を基調とする立体。塊状のものは不純で水分などを含み、不定形でピッチのような外観をもつことからピッチブレンドpitchblende(和名瀝青(れきせい)ウラン鉱)ともよばれる。日本では、福島県川俣町飯坂(いいざか)、同いわき市、福岡県川崎町小峠(ことうげ)、石川県羽咋(はくい)市長手(ながて)島などの花崗岩質ペグマタイトから発見されている。元素ウランはこの鉱物から発見された。英名は成分にちなむ。
[加藤 昭]
uraninite
化学組成UO2の鉱物。立方晶系,空間群Fm3m, 格子定数a0.547nm, 単位格子中4分子含む。八面体・立方体・まれに十二面体結晶,塊状・ぶどう状・粒状・まがった葉片状に産出。断口不規則または貝殻状,脆弱,硬度5~6,比重10.95(人工物),8~10(天然物)。亜金属・脂肪または瀝青状光沢,灰黒・緑黒・褐黒色,条痕褐黒・灰・オリーブ緑色,通常不透明。Uは4価が大部分であるが,常に6価のUを相当量含有する。Thが含まれることが多く,Pbは常にUの崩壊産物として含まれている。閃ウラン鉱は花崗岩,ペグマタイト中ジルコン等と共生,高温熱水性鉱脈中に錫と共生,中温熱水性鉱脈中にコバルト・ニッケル・ビスマス・銀・ヒ素と共生,中温熱水性鉱脈中にコバルト・ニッケル鉱物を含まないで共生するのが主な産状,世界各地から産出する。ウラン・ラジウムなどの原料鉱物。化学組成から命名。
執筆者:嶋崎 吉彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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