エダフォサウルス(英語表記)Edaphosaurus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エダフォサウルス」の意味・わかりやすい解説

エダフォサウルス
Edaphosaurus

石炭紀後期からペルム紀前期にかけて,ヨーロッパや北アメリカに生息していた盤竜類に属する原始爬虫類。体長約 3~3.5m。脊椎骨棘突起上方に長く伸び,それを支持骨として皮膚が帆をかけたように広がっている。帆の支柱となる骨に,指のような短い突起が多数,横木のように不規則に突き出ている。帆の高さが 60~90cmで,ちょうど帆船マスト帆桁が並んでいるように見える。帆の機能は,おそらく体温調節のための放熱に類するものではなかったかと考えられている。また体を大きく見せて敵を威嚇することができたであろう。頭骨や歯の特徴から,草食性の動物であったと思われる。胴の長さに比べて頭骨は短く丈が低い。歯はいずれも同形で,円錐状で鈍く,顎骨の縁に 1列にきれいに並んでいた。口蓋にも一群の歯が生えていた。

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