ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エレラ」の意味・わかりやすい解説
エレラ
Herrera, Juan Bautista de
[没]1597. マドリード
スペイン・ルネサンスの建築家。 1559年フェリペ2世の宮廷建築家となる。 63年,V.トレドとともにエルエスコリアル修道院に着手。トレドの死後 (1567) ,84年完成まで設計施工にあたり,スペインにおける本格的なルネサンス建築を実現した。スペイン特有の装飾趣味を押え,イタリア・ルネサンス建築の数学的調和とモニュメンタリティを取入れた様式はエレラ様式 (→デソルナメンタド様式 ) と呼ばれ,17世紀にいたるまでスペイン建築の主流となった。
エレラ
Herrera, Fernando de
[没]1597. セビリア
スペインの詩人,批評家。ルネサンス期のセビリア詩派の代表的な存在で「詩聖」と呼ばれた。 F.ペトラルカの影響を受け,ヘルベス伯夫人レオノールにあてた恋愛詩や愛国詩のほかに,『ガルシラーソ・デ・ラ・ベガ注釈』 Anotaciones a las obras de Garcilaso de la Vega (1580) がある。
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