エレラ(その他表記)Luis Alberto de Herrera

改訂新版 世界大百科事典 「エレラ」の意味・わかりやすい解説

エレラ
Luis Alberto de Herrera
生没年:1873-1959

ウルグアイの政治家,歴史家ブランコ党の領袖フアン・ホセ・デ・エレラを父にモンテビデオ市で生まれ,新聞記者,外交官などを経て政界に入り,1920年以降約40年間ブランコ党を指導した。20世紀前半一貫して政権を担当したコロラド党の対米協調外交に反対して,孤立主義的な自主外交を主張し,2度の世界大戦にも中立を唱えた。国家行政委員を2期(1925-31,55-59)務めたが,大統領選には6度出馬していずれも敗れた。修正主義派(民族主義派)の史家としても著名で,《パラグアイにおけるウルグアイ外交》(1908)や《大戦争の起源》(1941)などの著作がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エレラ」の意味・わかりやすい解説

エレラ
Herrera, Juan Bautista de

[生]1530頃.モベラン
[没]1597. マドリード
スペインルネサンスの建築家。 1559年フェリペ2世の宮廷建築家となる。 63年,V.トレドとともにエルエスコリアル修道院着手。トレドの死後 (1567) ,84年完成まで設計施工にあたり,スペインにおける本格的なルネサンス建築を実現した。スペイン特有の装飾趣味を押え,イタリア・ルネサンス建築の数学的調和とモニュメンタリティを取入れた様式エレラ様式 (→デソルナメンタド様式 ) と呼ばれ,17世紀にいたるまでスペイン建築主流となった。

エレラ
Herrera, Fernando de

[生]1534. セビリア
[没]1597. セビリア
スペインの詩人批評家。ルネサンス期のセビリア詩派の代表的な存在で「詩聖」と呼ばれた。 F.ペトラルカ影響を受け,ヘルベス伯夫人レオノールにあてた恋愛詩や愛国詩のほかに,『ガルシラーソ・デ・ラ・ベガ注釈』 Anotaciones a las obras de Garcilaso de la Vega (1580) がある。

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