エンコーダー(その他表記)encoder

デジタル大辞泉 「エンコーダー」の意味・読み・例文・類語

エンコーダー(encoder)

アナログ信号コンピューターなどで処理するのに適したデジタルデータ変換エンコード)する装置回路。また、音声動画ファイル特定ファイル形式に変換したり、データ一定規則に従って別のデータに変換したり、圧縮暗号化したりするソフトウエアをさす。符号器。→デコーダー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「エンコーダー」の意味・わかりやすい解説

エンコーダー
encoder

ディジタル電子回路で,ある符号系列の信号を他の符号系列の信号にする変換器で,符号器もしくはコーダーともいう。複数個の入力端子と複数個の出力端子をもち,ある1個の入力端子に“1”の信号が加えられると,その入力端子に対応する出力端子の組合せのおのおのに“1”の信号が現れる。

 図は0~9の十進符号信号を二進符号信号に変換するエンコーダーの例を示す。0~9の数を表す10個の入力端子があり,そのうちの1個に例えば5を示す入力端子にだけ“1”を印加すると,5=22+20=4+1で22と20を示す二つの出力端子に“1”出力を発生する。7を入力すれば22と21と20の3ヵ所に出力が出る。

 ダイオードマトリックスゲート論理回路の組合せで構成され,代表的な機能をもつものは集積回路化されている。PCM通信においてはアナログ-ディジタル変換器をコーダーと呼んでいる。
執筆者:


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

IT用語がわかる辞典 「エンコーダー」の解説

エンコーダー【encoder】

データをある一定の規則に従って、別の形式のデータに変換する(エンコードする)ためのソフトウェアハードウェア。動画や音声のデータ形式を変換したり、文字コードを変換したりするために用いられる。データの圧縮暗号化をするものも含む。⇔デコーダー ◇「エンコーダ」ともいう。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「エンコーダー」の解説

エンコーダー

データをある決められた形式に変換するためのソフトウェアやハードウェアのこと。たとえばアナログの音の信号を、デジタルのデータに変換するA/Dコンバーターなどがこれに当たる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

パソコンで困ったときに開く本 「エンコーダー」の解説

エンコーダー

エンコードを行うプログラム機器のことです。
⇨エンコード、デコード

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android