オウサマペンギン(その他表記)Aptenodytes patagonicus; king penguin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オウサマペンギン」の意味・わかりやすい解説

オウサマペンギン
Aptenodytes patagonicus; king penguin

ペンギン目ペンギン科。全長 85~95cm。コウテイペンギンに次ぐ大型種。頭部は黒く,頸側部に勾玉形の橙色の大斑がある。胸の上部は美しい橙黄色,胸の下部から腹部白色背面は銀灰色で,背面と腹面の境に黒い帯がある。亜南極海から南極圏島々繁殖する。子育てには 1年以上かかり,繁殖地の島には繁殖期でない鳥も換羽する際に戻る。ペンギン類は換羽中には陸上でなにも食べずに過ごす。巣はつくらず,1卵を産むと足の甲に乗せ,腹のだぶついた皮膚をかぶせて 54日ほど抱卵する。魚類主食で,潜水してとる。水深 322mの潜水記録がある。一年中南半球南部の海洋に分布するが,南極大陸沿岸まで出かけるのはまれである。

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小学館の図鑑NEO[新版]鳥 「オウサマペンギン」の解説

オウサマペンギン
学名:Aptenodytes patagonicus

種名 / オウサマペンギン
別名 / キングペンギン
目名科名 / ペンギン目ペンギン科
解説 / コウテイペンギンに似ていますが、つばさが長く、首の横にあるもようが、あざやかなオレンジ色でくっきりしています。土の地面草地大集団で繁殖します。親鳥は1回の繁殖で、1羽のひなを育てます。
全長 / 90cm
食物 / 魚、イカ
分布 / 南極圏の島
環境 / 海洋、海岸

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世界大百科事典(旧版)内のオウサマペンギンの言及

【ペンギン】より

…マゼランペンギンS.magellanicus(イラスト)は南アメリカの南端部にすむ。残りの9種は亜南極圏を中心とした寒冷な海域にすむが,そのうちキングペンギン(オウサマペンギン)Aptenodytes patagonicus(イラスト),ジェンツーペンギンPygoscelis papua(イラスト),イワトビペンギンEudyptes chrysocome(イラスト),マカロニペンギンE.chrysolophus(イラスト)は亜南極圏の島々に比較的広く分布する。キンメペンギン(キガシラペンギン)Megadyptes antipodes(イラスト),キマユペンギン(フィヨルドランドペンギン)Eudyptes pachyrhynchus,マユダチペンギン(シュレーターペンギン)E.sclateri(イラスト),ハシブトペンギン(スネアーズペンギン)E.robustus(イラスト),コビトペンギン(コガタペンギン)Eudyptula minor(イラスト)はニュージーランド南部を中心とした水域で見られる。…

※「オウサマペンギン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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