コウテイペンギン(読み)こうていぺんぎん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コウテイペンギン」の意味・わかりやすい解説

コウテイペンギン
Aptenodytes forsteri; emperor penguin

ペンギン目ペンギン科。全長 120cm,背丈 110~130cm。現生ペンギン類中最大。頭部は黒く,胸部は薄い黄色で,腹部白色。頸側に下側が白く上側が黄色の円形の模様があり,胸に連なる。背と,短い尾,脚は黒い。も黒くてやや長く,先がとがって黄色の上下の合わせ目が刃物のように鋭い。南極海域に分布し,おもに魚を食べるが,エビやオキアミ類,イカなどもとり,水深 535mの潜水記録がある。冬の初めに南極大陸に上陸し,集団繁殖する。繁殖地は海辺から離れた場所で,上陸後 50~120kmも歩いて到着する。産卵数は 1個で,雄が足の甲の上に乗せ,腹のたるんだ皮膚で覆って温める。雄は-40℃に達することもある厳寒のなかで長期間絶食したまま抱卵し,雌はその間海へ出て食べ物をとる。がかえる頃雌が戻り,以後雌雄で雛を育て上げる。親鳥が厳寒のなかで抱卵するのは生活しやすい夏季に幼鳥海域に送り出すためである。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コウテイペンギン」の意味・わかりやすい解説

コウテイペンギン
こうていぺんぎん

エンペラーペンギン

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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