オオコノハズク(英語表記)Otus semitorques; Japanese scops owl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオコノハズク」の意味・わかりやすい解説

オオコノハズク
Otus semitorques; Japanese scops owl

フクロウ目フクロウ科全長 21~25cm。3亜種があり,多少羽色は異なるが,背面褐色地に黒色の細かい斑があり,後頭と後頸には淡褐色帯状模様がある。胸腹部は黄褐色地に細かな虫くい模様が縦に連なる。耳介のように見える羽角がはっきりしている。脚は羽毛に覆われているが,趾(あしゆび)は 3亜種のうちリュウキュウオオコノハズク O. s. pryeri だけが裸出している。日中はあまり動かず,夕方から活動を始め,大型の昆虫やクモ,カエル,小動物,小鳥などを捕えて食べる。ロシアのウスリー地方,サハリン島から日本に繁殖分布し,一部は東アジア北部,朝鮮半島に渡って越冬する。日本では各地の森林に比較的多い。(→ミミズク猛禽類

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百科事典マイペディア 「オオコノハズク」の意味・わかりやすい解説

オオコノハズク

フクロウ科の鳥。翼長17cm。小型のフクロウ類で,羽毛は樹皮のような模様に彩られた褐色。はっきりとした耳羽がある。東アジアから中近東まで分布。日本では暖地では留鳥だが,北のものは冬に南へ移動する。森林にすみ,樹洞に営巣。おもにネズミなど小型の哺乳(ほにゅう)類やトカゲなどを捕食する。ウォッウォッとかホッホッと鳴く。
→関連項目ミミズク(鳥類)

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