オオハンゴンソウ(読み)おおはんごんそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオハンゴンソウ」の意味・わかりやすい解説

オオハンゴンソウ
おおはんごんそう / 大反魂草
[学] Rudbeckia laciniata L.

キク科(APG分類:キク科)の多年草。北アメリカ原産で、日本では広く帰化している。茎は直立し、3メートルに達する。根出葉および下方の葉は有柄で、羽状に5~7裂し、上方の葉は無柄で、3~5裂するかまたは分裂しない。花は舌状花筒状花とからなる頭花で、花床が円錐(えんすい)状に突出する。舌状花は1頭花につき10~15個で、黄色、長さ2~6センチメートル、下方に反り返る。筒状花は多数で、緑黄色。筒状花のほとんどが弁化した変種ハナガサギク、別名ヤエザキオオハンゴンソウといい、広く栽培され、帰化もしている。

[小山博滋 2022年2月18日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオハンゴンソウ」の意味・わかりやすい解説

オオハンゴンソウ(大反魂草)
オオハンゴンソウ
Rudbeckia laciniata; cut-leaved coneflower

キク科の大型多年草で,北アメリカ原産。日本でも農家の庭などによく植えられている。茎は高さ 1.5~2m,葉は羽状に深く裂け,上部の葉は全縁。夏から秋にかけて,黄色の頭状花をつけ,長く垂れ下がる少数の舌状花がある。八重咲きのものをハナガサギクという。なお本種に似ているが,やや草丈が低く,葉は分裂せず,毛の多いものをアラゲハンゴンソウまたはキヌガサギク R. hirtaという。

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