オバルディア(読み)おばるでぃあ(その他表記)René de Obaldia

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オバルディア」の意味・わかりやすい解説

オバルディア
おばるでぃあ
René de Obaldia
(1918―2022)

フランスの劇作家詩人小説家香港(ホンコン)に生まれる。長詩『正午』(1949)でルイ・パロ賞、小説『ワーテルローへの逃避行』(1956)でブラック・ユーモア賞を受賞するが、本領は1950年代から書き始めた劇作である。『七つの余暇即興劇』と題する七つの小品が小劇場で上演されたのち、『ジェヌーズ語』が1960年に国立民衆劇場レカミエ座で初演され、さらに1965年ミシェル・シモンMichel Simon(1895―1975)主演で西部劇パロディー『ササフラスの枝にそよぐ風』がグラモン座で上演されるに及んで一躍人気劇作家となった。

[利光哲夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オバルディア」の意味・わかりやすい解説

オバルディア
Obaldia, René de

[生]1918
フランスの劇作家,小説家。最初シュルレアリスムから出発し,のちに風刺諧謔に満ちた独自の作品で第2次世界大戦後のフランス演劇界に名をなす。主要作品は『ジュヌージー』 Genousie (1960) ,『カイエンヌ胡椒』 Poivre de Cayenne (61) ,『町のサチュロス』 Le Satyre de la villette (63) ,『知られざる将軍』 Le Général inconnu (64) など。

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