オリアーニ(読み)おりあーに(その他表記)Alfredo Oriani

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オリアーニ」の意味・わかりやすい解説

オリアーニ
おりあーに
Alfredo Oriani
(1852―1909)

イタリア作家代表作小説『敵』(1893)、戯曲『ディーナ』(1905)。ほか詩集や書簡集など多数著書を発表したが、生前はほとんど世に入れられなかった。しかし、ローマ帝国滅亡から19世紀のリソルジメントまでの歴史を検討して国家理想像を描いた『イタリアにおける政治闘争』3巻(1892)は、後年ファシズム期に再評価された。

[山本まゆみ]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オリアーニ」の意味・わかりやすい解説

オリアーニ
Oriani, Alfredo

[生]1852. ファエンツァ
[没]1909. カゾラバルセーニオ
イタリアの小説家思想家主著『イタリア政争史』 Lotta politica in Italia (1892) ,『敵』 Il nemico (94) 。ファシズムの理論的先駆者とされる。

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