日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホットケーキ」の意味・わかりやすい解説
ホットケーキ
ほっとけーき
hot cake
パンケーキpancakeともいい、材料をフライパンまたは鉄板で焼いたもの。焼きたての熱いところを食べるのでホットケーキ(温かいケーキ)という。アメリカではグリルドケーキといって、甘味を少なくしてベーコン、ソーセージなどを添え、朝食や軽食に用いることが多い。材料は、小麦粉、牛乳、ベーキングパウダー、卵、砂糖などである。ホットケーキ・ミックスパウダーとして市販もされている。フランスのクレープに似たイギリス風のケーキである。日本では大正時代にハットケーキとよばれて流行し、別々に焼いた2枚を重ねてシロップをかけ、賽(さい)の目切りにしたバターを上にのせ、ナイフとフォークで食べる。アメリカではパンケーキハウスがあって、朝食時にはこのハウスで好みのパンケーキを注文して食べることができる。作り方は、小麦粉(200グラム)、ベーキングパウダー(小さじ2)をあわせてふるっておく。別に卵と砂糖(40グラム)、塩(小さじ1)をあわせて軽く泡立て、牛乳200ccを加える。これに小麦粉を加え、練らないように混ぜ合わせて、厚手のフライパンで焼く。ソースは、カエデの木からとったメープルシロップが最上であるが、カラメルソースを代用することが多い。
[小林文子]