公営競技の一つで、船橋のほか伊勢崎(群馬県)川口(埼玉県)浜松(静岡県)山陽(山口県)飯塚(福岡県)で開催。1周500メートルのコースを8台の専用バイクが爆音を響かせ、6~10周して争う。平均時速は100キロ以上。2011年には44年ぶりに女子レーサーが復活し、現在は元SMAPの
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気筒容積1500cc以下の発動機を有する小型自動車競走を対象に、勝車投票券を発売して行われる公営ギャンブル競技。1949年(昭和24)多摩川スピードウェイのトラックレースに約3万人の観衆が集まったのをヒントに、翌1950年10月千葉県船橋市で初めて開催された。「小型自動車競走法」(昭和25年法律208号)により公認されているが、1973年四輪車による競走は廃止され、現在実際に行われているのは、気筒容積663cc以下のオートバイによるトラックレースのみである。一般のレースは、1周500メートルの舗装走路を、8車が6周して勝敗を競うが、選手の操縦技量、気筒容積の大小、それまでの成績などにより、10メートル単位の間隔の距離ハンディキャップがつけられる。すなわち、ハンディキャップを課せられない車を定スタートラインに置き、ハンディ差順に後方に退いて位置させて同時にスタートさせる。各車のエンジンの調子や選手の技術、それに、どの車が逃げてどの車が追い込むかの推理が勝車予想の主体で、またレースの興味もそこにある。このほかの競技種目では、全車が定スタートラインに位置して行うオープンレースもあるが、ハンディキャップレースが主流である。使用されるオートバイは、1級車(513cc以上)、2級車(512cc以下)、3級車(359cc以下)に区別され、いずれもブレーキ装置がないなど一般のオートバイとは外観・性能とも異なっている。
オートレース場の所在地は、川口市(埼玉県)、浜松市(静岡県)、飯塚(いいづか)市(福岡県)、山陽小野田市(山口県)、伊勢崎(いせさき)市(群馬県)の5か所で、開催の主催者は、川口市、浜松市、飯塚市、山陽小野田市、伊勢崎市の5地方公共団体である。競技の実施は、公共団体から委託を受けて各県の小型自動車競走会が行い、経済産業省が監督にあたっている。開催日数は1競走場当り年間12回で、1回の開催日数は9日間が原則となっている。登録選手は2017年7月時点で379名。2016年度の全国のオートレース場の入場者は約153万人、売上げは約654億円であった。これらの売上げの収益金は地方財政の健全化、小型自動車等機械工業の振興などを目的に配分使用されている。
[伊藤三男]
小型自動車競走法に基づき公認,運営されている自動二輪車および小型自動四輪車の競走(トラックレース)を指す。勝者投票券(車券)が発売され,使用する車は気筒容積1500㏄以下。1950年に同法が制定され,同年10月,船橋市で最初のオートレースが行われた。名称は,法律制定時すでに使用されていた和製英語。競走の主催者は都道府県,指定市町村で,現在全国に6ヵ所のレース場があり,1レース場につき,1開催8日間,年間12回の開催ができる。レースは原則として8車立てで,車券には単勝式,複勝式,連勝単式,連勝複式など7種類がある。選手数は約480人で,10ヵ月の研修期間を経た後,日本小型自動車振興会に登録される。主要競走(SG)として,日本選手権,オールスター,全日本選抜,スーパースター王座決定戦,オートレースグランプリの5レースがある。年間売上高約2680億円,入場者数約600万人(1996現在)。
執筆者:並河 史樹
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