お初徳兵衛(読み)オハツトクベエ

精選版 日本国語大辞典 「お初徳兵衛」の意味・読み・例文・類語

おはつ‐とくべえ‥トクベヱ【お初徳兵衛】

  1. 大坂内本町醤油屋平野屋の手代徳兵衛と、北の新地の遊女天満屋のお初。また、この二人が、元祿一六年(一七〇三)、曾根崎天神の森で情死した事件を題材にした作品の通称。近松門左衛門の浄瑠璃「曾根崎心中」が名高く、改作も多い。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「お初徳兵衛」の解説

お初・徳兵衛 おはつ・とくべえ

浄瑠璃(じょうるり),歌舞伎の登場人物
大坂堂島の遊女お初は醤油屋(しょうゆや)平野屋の手代徳兵衛と恋仲となる。ほかに結婚話がもちあがり,徳兵衛にはかたりの汚名がきせられたため,ふたりは曾根崎天神の森で心中する。元禄(げんろく)16年(1703)におきた事件をもとに近松門左衛門が「曾根崎心中」として脚色した。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「お初徳兵衛」の解説

お初徳兵衛
(通称)
おはつ とくべえ

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
曾根崎模様 など
初演
安永9.2(江戸森田座)

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