カステリョン・デ・ラ・プラナ(読み)かすてりょんでらぷらな(英語表記)Castellón de la Plana

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

カステリョン・デ・ラ・プラナ
かすてりょんでらぷらな
Castellón de la Plana

スペイン東部、バレンシア地方北部のカステリョン・デ・ラ・プラナ県の県都。人口14万7667(2001)。幅10~15キロメートルの細長く肥沃(ひよく)な海岸平野(ラ・プラナLa Plana)に位置し、周辺の灌漑(かんがい)農地で栽培される柑橘(かんきつ)類、タマネギなどの蔬菜(そさい)、米などの農産物集散地として発展している。外港としてグラス・デ・カステリョンをもち、ここから農産物、とくに柑橘類が輸出され、肥料などが輸入される。

田辺 裕・滝沢由美子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

カステリョンデラプラナ
Castellón de la Plana

スペイン東部,バレンシア州,カステリョン県の県都。バレンシア北北東約 65kmの地中海岸に位置する。初めラマグダレナの丘の上に建設されたが,13世紀ムーア人の支配を脱した頃海岸沿いの肥沃な平地に移された。 1833年に県都となる。製紙窯業繊維などの工業が発達。港からオレンジ,タイルなどを積出すが,中央との交通の便は悪く,鉄道,道路とも海岸に沿ってバルセロナ,バレンシアと結ばれている。サンタマリア教会 (1604) がある。人口 13万 3180 (1991推計) 。

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