カプリ島(読み)カプリとう(英語表記)Capri

翻訳|Capri

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カプリ島」の意味・わかりやすい解説

カプリ島
カプリとう
Isola di Capri

イタリア南部,カンパーニア州ナポリ県の小島。ナポリ湾口,ソレント半島の西方沖にある。石灰岩凝灰岩からなり,周囲は高い断崖をなして海に臨んでいる。北岸の海食洞グロッタアッズラ(イタリア語で「青の洞窟」)は光線の具合で洞窟内がみごとな青色に輝くことで有名。有史以前から人が住み古代ギリシアの植民地となり,ローマ時代には保養地として知られた(→カプレアエ)。今日でも温暖な気候と風光美に恵まれた世界的な観光地。主要な町はカプリアナカプリ,主要港はマリーナグランデ。柑橘類,オリーブ油,白ワインを産する。古代ローマ皇帝アウグスツスチベリウスの別荘跡がある。面積 10.4km2。人口 7045(1991推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カプリ島」の意味・わかりやすい解説

カプリ島
かぷりとう
Capri

イタリア南部、ナポリ湾の南、ソレント半島から5キロメートルのティレニア海上にある山がちの島。長さ6.25キロメートル、幅2.75キロメートル、周囲17キロメートル、面積10.36平方キロメートル。東に人口7058のカプリ、西に人口5844のアナカプリと、二つの町がある(2001国勢調査速報値)。島の最高峰ソラーロ山(589メートル)。温暖な気候、景色のすばらしさ、グロッタ・アッズーラ(青い洞窟(どうくつ))をはじめとする多くの海食洞などによって、国際的観光地として有名である。すでに旧石器時代に定住者があったことが認められている。また、土地肥沃(ひよく)で、花、ブドウ、オリーブなどが栽培される。

[堺 憲一]


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