ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カロル2世」の意味・わかりやすい解説
カロル2世
カロルにせい
Carol II
[没]1953.4.4. リスボン
ルーマニアの国王 (在位 1930~40) 。フェルディナンド1世 (在位 14~27) の長子。 1914年に皇太子となり,21年にギリシアの王女エレナと結婚。 27年にルペスク夫人との関係清算を拒否,王位継承権を放棄してパリに移住。 30年に突如帰国して即位を宣言,鉄衛団を利用し,のちにはそれと対立しながら独裁的な統治を進め,次第に枢軸側に接近。 40年に領土の半分近くを失い,国を追われ,ルペスク夫人とともにフランス,スイス,メキシコ,ポルトガルなどに住んだ。
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