ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カワゴケソウ科」の意味・わかりやすい解説
カワゴケソウ科
カワゴケソウか
Podostemaceae
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双子葉植物、離弁花類。一年草または多年草。根は葉状、茎は単純でほとんどないか、または長く伸びて分枝する。花は両性または単性で、鞘(さや)状になった葉に包まれるものが多い。花被(かひ)はまったくないか、膜質で分裂し、または2~5枚の鱗片(りんぺん)からなる。雄しべは離生または癒合し、子房は上位で1~3室、花柱は短い。蒴果(さくか)の種子は微小で外皮は粘る。渓流の岩上に生え、世界に43属約200種あり、おもに熱帯に分布し、日本には九州、屋久島(やくしま)に2属6種生育する。
[小林純子 2020年7月21日]
APG分類でもカワゴケソウ科とされる。世界に約50属300種が知られ、おもに熱帯と亜熱帯、温帯にも分布する。
[編集部 2020年7月21日]
…南九州の渓流中の岩に付着するカワゴケソウ科の多年草(イラスト)。1927年に今村駿一郎が,鹿児島県の久富木川で発見し,その後,川内川,安楽川にも分布が確認されている。…
※「カワゴケソウ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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