カンツバキ(読み)かんつばき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンツバキ」の意味・わかりやすい解説

カンツバキ
かんつばき / 寒椿
[学] Camellia sasanqua Thunb. cv. Fujikoana

ツバキ科(APG分類:ツバキ科)の常緑低木。サザンカのカンツバキ品種系のもので、シシガシラ獅子頭)の名で広く栽培される。一般には矮小(わいしょう)な横広がり傘形の樹形になり、枝葉はよく茂る。古木では大木となる。花は11月下旬から翌年の2月にかけて開き、紅色八重咲きの中輪で、子房には毛が密生する。木立ち性の品種もあり、勘次郎は立(たち)寒椿ともよばれる。昭和の栄(さかえ)も木立ち性で鮮紅色獅子咲き、径約8センチメートル、花弁は25枚内外。

小林義雄 2021年4月16日]


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百科事典マイペディア 「カンツバキ」の意味・わかりやすい解説

カンツバキ(寒椿)【カンツバキ】

ツバキ科の常緑低木。原産地は不明で,サザンカに近い園芸種と考えられる。庭木鉢植にされる。高さは2mくらいになり,11〜2月に咲く花は径5〜6cmの八重咲で,紅色。繁殖はさし木によるが,結実することもあるので実生(みしょう)もできる。関西では〈獅子頭(ししがしら)〉と呼ばれる。

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