カークウォール(その他表記)Kirkwall

デジタル大辞泉 「カークウォール」の意味・読み・例文・類語

カークウォール(Kirkwall)

英国スコットランド北岸、オークニー諸島メーンランド島東部に位置する港町。同諸島の中心地。11世紀のノルマン人居住地に起源する。天然良港を擁し、漁業とウイスキー製造が盛ん。12世紀建造のセントマグヌス大聖堂、司教宮殿と伯爵宮殿跡、17世紀から18世紀にかけての家並みが残っている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カークウォール」の意味・わかりやすい解説

カークウォール
Kirkwall

イギリススコットランド北岸沖,オークニー諸島の行政府所在地。主島メーンランド中部北岸に位置する。早くからノール人が入植し,1137年には地元に産する赤色砂岩を用いて壮大な聖マグナス大聖堂建設。この聖堂はイギリスに残っているノルマン様式の建築物のうち最も完全なものの一つであり,ノール人が建設した「ノルマン様式」のものとしては唯一のものと考えられる。スコットランド本土と結ぶ交通の要地であるほか,肥沃な農業地帯を背後に控えて商業中心地として発展造船,バター・チーズ製造,卵包装などの工場も立地する。人口 6330(2004推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カークウォール」の意味・わかりやすい解説

カークウォール
かーくうぉーる
Kirkwall

イギリス、スコットランド北部、オークニー諸島の中心都市。人口6469(1991)。メーンランド島北東岸に位置する。農畜産物の集散出荷港を有し、漁業や蒸留酒などの製造も行われる。本土のリースアバディーンや、サーソー湾の北岸スクラブスターから定期船があり、グラスゴーエジンバラとの間には航空の便がある。古代ノルマン人の建てたセント・マグナス聖堂がある。

米田 巌]

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世界大百科事典(旧版)内のカークウォールの言及

【オークニー[諸島]】より

…のちデンマーク王の手をへて1472年にスコットランド領となり,1889年にオークニー州が創設された。州都はメーンランド島中央部のカークウォールKirkwallで,市内にはノルマン風のセント・マグヌス大聖堂がある。【長谷川 孝治】。…

※「カークウォール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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