日本大百科全書(ニッポニカ) 「カーン石」の意味・わかりやすい解説
カーン石
かーんせき
kernite
特殊な堆積(たいせき)岩中に発達するホウ酸塩鉱物の集合体中の主成分鉱物の一つ。アメリカのカリフォルニア州カーンKern郡クレーマーKramer地方原産。ここでは、ホウ砂(しゃ)などとともに、粘土質泥岩中に鉱層をなす、径数十センチメートルに及ぶ巨晶を産する。ホウ素は地質時代の温泉から供給されたものと考えられている。原産地にちなんで命名された。
[加藤 昭]