がまの穂病

飼料作物病害図鑑 「がまの穂病」の解説

がまの穂病(フェスク)

1994年に栃木県チューイングフェスク発生が報告された糸状菌病。チモシーがまの穂病と同様に、春の終わりに止葉周辺の葉鞘を巻くようにして、がまの穂状に長さ1ー3cmの白色菌叢が形成される。この表面には多数分生子が形成される。発病した個体では出穂が阻害される。現在のところ有性世代は見つかっておらず、発生生態もよく分からない。病原菌は植物体内で共生するいわゆるエンドファイトであり、家畜毒性物質及び耐虫性物質等の産生が予想される。

がまの穂病(チモシー)

発生すると出穂を阻害し、採種栽培問題となる糸状菌病。春の終わりに止葉周辺の葉鞘を巻くようにして、がまの穂状に長さ1ー3cmの白色菌叢が形成される。この表面には多数の分生子が形成される。病斑が古くなると、がまの穂様の菌叢が黄化し、内部に子のう殻が形成され、子のう胞子が放出される。病原菌は植物体内で共生するいわゆるエンドファイトであり、耐虫性物質等の産生が知られる。 また、感染植物は斑点病など他の病害に対して抵抗性となる。

がまの穂病(ブルーグラス)

発生すると出穂を阻害し、採種栽培で問題となる糸状菌病。春の終わりに止葉周辺の葉鞘を巻くようにして、がまの穂状に長さ1ー3cmの白色菌叢が形成される。この表面には多数の分生子が形成される。

出典 畜産草地研究所飼料作物病害図鑑について 情報

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