改訂新版 世界大百科事典 「ガンビア川」の意味・わかりやすい解説 ガンビア[川]Gambia River 西アフリカの西端,ガンビアを貫流して大西洋に注ぐ川。ギニアのフータ・ジャロン山地に源を発し,北西に流れてセネガルに入り,ガンビアを西に貫流し,河口の首都バンジュルで大西洋に注ぐ。全長1120km。雨季には河口より約280kmのジョージタウンまで外洋船の航行が可能であり,ガンビア第一の幹線輸送路となっている。河岸沿いは低湿地が多いが,ラッカセイ,キビ,トウモロコシ,米などを産する。とくにラッカセイはガンビアの輸出のほとんどを占める重要な商品作物である。執筆者:端 信行 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガンビア川」の意味・わかりやすい解説 ガンビア川ガンビアがわGambia River アフリカ大陸西部の川。ギニアのフータジャロン山地に源を発して北流,セネガルに入り,蛇行しながら北西流してさらにガンビアに入り,同国を東西に貫流して大西洋に注ぐ。全長約 1120km。河口は広く水深もあり,外洋船は河口より 240km上流のクンタウルまで,小型船は 480kmのコイナまで航行可能で,鉄道のないガンビアの重要な河川運輸路となっている。西アフリカ探検史でも,内陸地方やニジェール川流域探査の重要なルートになった川で,古代エジプトのプトレマイオス朝や,古いアラビアの地理学者たちにも知られていた。アフリカ有数の美しい川としても有名。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガンビア川」の意味・わかりやすい解説 ガンビア川がんびあがわGambia River 西アフリカのギニア、セネガル、ガンビアを流れる川。全長約1100キロメートル。ギニアのフータ・ジャロン山地のラベ付近に源を発し、セネガルを北西流し、ガンビアへ入って約470キロメートル西流して首都バンジュルで大西洋に流入する。雨期には外洋船が約280キロメートル上流のジョージタウンまで航行可能となり、小型の平底船は約470キロメートル上流のセネガルとの国境付近まで航行できる。ガンビア川に沿う後背地からのラッカセイの輸送などに利用される。[堀 信行] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by