日本大百科全書(ニッポニカ) 「フータ・ジャロン山地」の意味・わかりやすい解説 フータ・ジャロン山地ふーたじゃろんさんちFouta Djallon 西アフリカ、ギニア北西部の山地。標高は最高1500メートルに達するが、平均標高は約900メートルである。ほぼ水平な古生代の砂岩層からなり、ニジェール川、セネガル川などの水源である。雨期(5~9月)と乾期(10~4月)があり、高原上はサバナで、伝統的にウシの牧畜に従事してきたプール(フルベ)人などが住んでいる。比較的人口が多く、ラベのような町もあるが、北部ではラッカセイの収穫の季節労働者として近隣の国へ出ていく人が多い。[中村和郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フータ・ジャロン山地」の意味・わかりやすい解説 フータジャロン山地フータジャロンさんちFouta Djallon ギニア中西部を占める山地。平均標高 900m,面積約7万 7000km2。南北に走る高地とその北方のタムゲ山塊 (最高点 1538m) を中心に,東方と西方には高原地帯が広がる。適度な降水があり,全体として草原をなす。 1720年代この地にフラニ族のイスラム国家が興り,1881年フランス保護領になるまで中部から沿岸部を支配。住民はフラニ族が多く,牧畜と農耕を営む。ニジェール川,ガンビア川,セネガル川など多くの河川の水源地をなす。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報