ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キタタキ」の意味・わかりやすい解説
キタタキ
Dryocopus javensis; white-bellied woodpecker
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鳥綱キツツキ目キツツキ科の鳥。全長約45センチメートルの大形種で、頭上と下顔部が鮮赤色で、体色は黒く、胸腹部は白い。巨木林などにすみ、おもに昆虫を食べる。インド西部から中国南西部、フィリピン、ボルネオ島、ジャワ島にかけての東南アジア一円に分布するが、そこから遠く離れて朝鮮半島南部と日本の対馬(つしま)にも生息することで著名である。しかし、対馬では1920年(大正9)以後記録がなく、絶滅したものと考えられている。朝鮮半島にはまだわずかに生き残っていると思われる。どちらもこの減少は、大木のある森林がどんどん伐採されてすみ場所がなくなったためである。1923年に国の天然記念物に指定されたが、1972年(昭和47)指定解除となった。
[浦本昌紀]
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