キュレル(その他表記)Curel, François, Vicomte de

デジタル大辞泉 「キュレル」の意味・読み・例文・類語

キュレル(François de Curel)

[1854~1928]フランス劇作家。1892年、自由劇場の創設者アントワーヌに匿名で送った「聖女の裏面」など三作品が採用上演され、劇作家としてデビューした。文明批評的な思想劇社会劇を発表。代表作に「新しき偶像」「狂える魂」など。

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関連語 偶像

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キュレル」の意味・わかりやすい解説

キュレル
Curel, François, Vicomte de

[生]1854.6.10. メッツ
[没]1928.4.26. パリ
フランスの劇作家。恵まれた家庭に育ち,早くから作家を目指した。 1892年,自由劇場の創立者 A.アントアーヌに送った戯曲聖女裏面』L'Envers d'une sainteほか2編が採用されて作家生活に入り,大勢を占めていた自然主義演劇のなかで,理知的思想劇の作者として認められた。「事実に劇的効果を加えるのではなく,観念破局を期することによって困難な状況を解決する」というのが彼の作劇理論。ほかに『ライオンの食事』 Le Repas du lion (1897) ,『鏡の前の舞踏』 La Danse devant le miroir (1914) ,『天使の喜劇』 La Comédie du génie (21) などがある。

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