コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

自由劇場 じゆうげきじょう

6件 の用語解説(自由劇場の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自由劇場
じゆうげきじょう

劇団名。 (1) 2世市川左団次小山内薫主宰。 1909年 11月イプセン作,森鴎外訳『ジョンガブリエル・ボルクマン』を有楽座において2日間試演,以来 10年間に9回の公演および試演を断続的に行い,翻訳劇 10種,創作劇6種を紹介し,日本の新興脚本や新興演劇術のために一つの道を開いた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

じゆう‐げきじょう〔ジイウゲキヂヤウ〕【自由劇場】

1887年、フランスのアンドレ=アントワーヌがパリに創設した劇団。イプセンストリンドベリトルストイらの戯曲を上演、近代劇運動の出発点となった。
明治42年(1909)小山内薫(おさないかおる)・2世市川左団次らが近代劇の研究・上演を目的として結成した劇団。同年第1回試演。大正8年(1919)以後自然消滅。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

自由劇場【じゆうげきじょう】

(1)フランスアントアーヌが1887年に創設した劇団。反商業主義的な写実主義演劇を唱えた近代劇運動(近代劇)の先駆的存在で,各国に自由劇場運動をまき起こした(自由舞台)。
→関連項目長田秀雄ブラームベック民衆劇場

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

デジタル大辞泉プラスの解説

自由劇場

東京都港区にある劇場。2003年開館。座席数は約500席。四季劇場[春]、[秋]に隣接。「劇団四季」の公演が行われる

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

じゆうげきじょう【自由劇場】

フランスのA.アントアーヌによって1887年に創設された劇場,およびそこを拠点とした演劇革新運動をさす。19世紀後半のフランスは,商業主義に基づいたスター中心主義,ウェルメード・プレー(いかにも〈お芝居〉らしく巧みに作られた作品)全盛の時代であったが,そのような演劇への根源的レベルでの反抗として,そしてまた,時代の有力な文学上の思潮であった自然主義の影響下に,アントアーヌを一人の媒介者として生まれ出たのがこの自由劇場であった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

じゆうげきじょう【自由劇場】

1887年フランスの俳優アントワーヌがパリに創始した劇場。ゾラ・ゴンクール・イプセン・ストリンドベリーらの作品を上演し、近代演劇運動の出発点となる。ドイツの「自由舞台」、イギリスの「独立劇場」、ロシアの「モスクワ芸術座」などの創設に影響。
1909年(明治42)、小山内薫・二世市川左団次らが創立した劇団。同年イプセンの「ジョン=ガブリエル=ボルクマン」を上演したのに始まり、吉井勇・秋田雨雀らの作品、ゴーリキー・チェーホフなどの翻訳劇を1919年(大正8)9月まで公演し、のち解散。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の自由劇場の言及

【イプセン】より

…日本へのイプセン紹介は,92年坪内逍遥による。本格的上演の最初は1909年の小山内薫,2世左団次らによる〈自由劇場〉旗上げ公演《ジョン・ガブリエル・ボルクマン》(1896)であった。2年後の文芸協会の《人形の家》公演はノーラ役の松井須磨子をスターにし,折からの女性運動とあいまってイプセン・ブームのきっかけをつくった。…

【演出】より

…1874年から90年にかけて彼の劇団マイニンゲン一座はヨーロッパ各地の都市を巡演したが,その集団的演技による群衆処理と写実的な演出は,各国の近代劇運動に大きな影響を与え,数多くの新しい演出者が登場してきた。戯曲の言葉を重視し,自然主義を徹底させた自由劇場Théâtre Libreを創設(1887)したフランスのA.アントアーヌV.I.ネミロビチ・ダンチェンコとともにモスクワ芸術座を結成(1898)してチェーホフ,ゴーリキーらの新しい戯曲をとりあげ,リアリスティックな俳優術を探究したK.S.スタニスラフスキーなどすぐれた演出家が生まれてきた。イギリスのE.H.G.クレーグは演出の概念を徹底化し,理論的考察を与えた最初の人である。…

【小山内薫】より

…当時の生活は小説《大川端》に書かれているが,青年の日の小山内の多感な姿が示されている。やがて狂歌仲間として親しかった2世市川左団次が外遊から帰国したのを迎えて,1909年〈自由劇場〉という会員制で新劇を見せる形の演劇運動をはじめ,イプセンの《ジョン・ガブリエル・ボルクマン》以降,ゴーリキーの《夜の宿(どん底)》,ハウプトマンの《寂しき人々》,森鷗外の《生田川》など9回の公演を行い,坪内逍遥の〈文芸協会〉とともに,わが新劇界の草創期を形成した。その間1913年には帝政ロシアに行き,モスクワ芸術座を見て,再演の《夜の宿》を大きく訂正している。…

【近代劇】より


[近代の小劇場運動]
 既成劇場では十全な舞台表現を与えられない過激なリアリズム劇を,それに適した方法で上演しようとしたのが19世紀終りの若い演劇人による小劇場運動であった。近代的な演出家の最初の人ともいわれるマイニンゲン公ゲオルク2世が率いる劇団の写実的な舞台に感銘を受けていたA.アントアーヌは,1887年にパリで素人俳優の集りのような〈自由劇場Théâtre Libre〉を結成し,新しい作家を世に送り出すとともにイプセンの《幽霊》や《野鴨》をフランスで初演し,トルストイの《闇の力》を世界初演(1888)した。彼はみずからも舞台に立ったが,観客に背をむけてしゃべり,舞台上に本物の肉をぶらさげるといった徹底した自然主義をめざした。…

【劇団】より

…まずドイツ,マイニンゲン市のゲオルク2世が1860年に組織した〈マイニンゲン一座〉は演技アンサンブルの重要性を強調し,写実的装置の確立をはかり,近代演劇の先駆となった。そして87年にパリでA.アントアーヌの〈自由劇場〉運動が展開され,その自然主義的演劇活動が大きな衝撃を劇界に与えた。同時に,劇作家の協力を得て,演出家を中核に,演技アンサンブルを尊重し,装置,照明に立体的造形をはかる上演集団のあり方が劇団制の問題として再検討・再認識された。…

【新劇】より

…逍遥はシェークスピア劇の移植と歌舞伎の改革を目ざし,また西欧近代を呼吸して帰国した弟子の島村抱月は,イプセンの《人形の家》など,逍遥以上に西欧近代劇の移入に熱心であった。 一方,歌舞伎俳優として初の渡欧体験を持ち,しかし帰国後の革新興行には失敗した2代目市川左団次と,1906年に〈新派〉を失望裡に離れた小山内薫は,共同して09年に自由劇場を創設,試演活動を開始した。これは〈日本の劇壇に脚本・演技の両面で真の(西洋近代劇の)翻訳時代を興す〉意図で行われ,以後14年にかけて意欲的な活動を展開した。…

【フランス演劇】より

…彼はメロドラムの破壊的顕揚によって,メロドラムとロマン派演劇のヒーローとなり,舞台と実人生とを,生と自由性と演戯の限りない蕩尽の場としたからである。しかし,名優の芸術的独善が商業主義の君臨と表裏一体をなすと考えられるに至り,ゾラの自然主義演劇理論によるA.アントアーヌの自由劇場と,象徴派をよりどころとしたリュニェ・ポーの制作座という二つの〈小劇場運動〉が,初めて演劇の〈前衛〉として登場し,新しい文学戯曲の上演を使命とする〈演出家〉の市民権を主張する。これが19世紀の第3の転機であるが,一方この時期に,劇場から排除されていた詩人にほかならぬマラルメは,管弦楽演奏会やオルガン演奏会の流行とワーグナー楽劇に演劇が見失った〈祝祭性〉への〈群集〉の渇望を読み,カトリックの典礼に国家的祝祭の演出モデルを認め,また,バレエやパントマイム等の身体・空間芸術に演劇の基本的魅力を感じとり,しかも韻文劇に代表される〈言葉の演劇〉の限界的実験の必要をも説いていた。…

※「自由劇場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

自由劇場の関連キーワードバッテリー愛人かちかち五度松柏砂山チェリードンファン花菱ぽちぽち

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

自由劇場の関連情報