クリオグロブリン血症(読み)クリオグロブリンけっしょう(英語表記)cryoglobulinemia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリオグロブリン血症」の意味・わかりやすい解説

クリオグロブリン血症
クリオグロブリンけっしょう
cryoglobulinemia

寒性グロブリン血症,寒冷沈殿性グロブリン血症。クリオグロブリンが血液中に出現する状態をいう。血清蛋白は一般に冷却しても特に変化を生じないが,0~4℃まで冷却すると白濁沈殿を起すものがある。このように寒冷沈殿性を示す血清蛋白をクリオグロブリンと呼ぶ。その大部分免疫グロブリンに属する病的な蛋白である。クリオグロブリン血症は,基礎疾患のない本態性と,種々の疾患に併発する症候性とに分れる。後者は,多発性骨髄腫原発性マクログロブリン血症膠原病自己免疫疾患結合織疾患などの際にみられることがある。

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