グアナカステ保全地域(読み)グアナカステホゼンチイキ

デジタル大辞泉 「グアナカステ保全地域」の意味・読み・例文・類語

グアナカステ‐ほぜんちいき〔‐チヰキ〕【グアナカステ保全地域】

Area de Conservación Guanacaste》コスタリカ北西部、グアナカステ県にある国立公園や自然保護区からなる保全地域。1989年に米国の熱帯生物学者ダニエル=H=ジャンセンが、コスタリカ国立生物多様性研究所 (INBio)を設立。同地域の国立公園化を進め、その成果として1999年にグアナカステ国立公園リンコン‐デ‐ラ‐ビエハ火山国立公園サンタロサ国立公園、オリソンテス試験森林、フンキジャル湾国立野生生物保護区が世界遺産(自然遺産)に登録。2004年に半島部のサンタエレーナ地区が拡大登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界遺産詳解 「グアナカステ保全地域」の解説

グアナカステほぜんちいき【グアナカステ保全地域】

1999年に登録、2004年に登録内容が変更された世界遺産(自然遺産)で、コスタリカ北西部のグアナカステ県とアラフエフ県にまたる海陸の自然保全地域である。陸域1040km2海域430km2からなる。この一帯絶滅危惧種や珍種の動植物宝庫で、海域にはサンゴ群落ウミガメの産卵地などがある。ここは生物学・生態学においても、太平洋熱帯乾燥林の進化と、その環境の推移過程の研究・観察などで、たいへん貴重な場所になっている。2004年に陸域のサンタ・エレナ保護区(158km2)が追加され、登録範囲が拡大された。◇英名はArea de Conservación Guanacaste

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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