グリズリー(その他表記)grizzly

翻訳|grizzly

関連語 灰色熊 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリズリー」の意味・わかりやすい解説

グリズリー
Ursus arctos horribilis; grizzly bear

食肉目クマ科。ヒグマUrsus arctos の亜種 Ursus arctos horribilis に属する個体の通称。体毛は茶色から黄色っぽいものまであり,また毛の先端は銀色あるいは淡い色を帯びており,名前の由来となった grizzly(「白髪交じり」「灰色」の意)にふさわしい外観をもつ。「グリズリー」「グリズリーベア」といえば,北アメリカ全域に生息するヒグマ全般をさすことも多い。グリズリーは大きなもので体長 250cm,体重 410kgにも達し,木に登ることはめったにないが,短距離ならば時速 56kmで走ることもできる。視力は弱いが,挑発しなくても人を襲い,子連れの雌は最も攻撃的である。ベリー類,植物の根や新芽,小型哺乳類,魚類,子牛,腐肉などを食べる雑食性で,春になると木に体をこすりつけたり,樹皮を鋭い爪で引っかいたりするなどして縄張りを主張する。夏の終わりから秋にかけて脂肪を蓄え,冬には巣穴に入り冬眠する。雌の妊娠期間は 6~8ヵ月で,1月から 2月にかけて 1~2頭の子を産む。
かつてはアラスカ州からメキシコまでの北アメリカ大陸西部一帯の森林やグレートプレーンズ全域に生息していたグリズリーはアメリカ先住民の数多くの伝説のモチーフとなった。また,1804年にモンタナ州東部を探検したルイス&クラーク隊が報告した哺乳類の一つであった。現在の個体数はアラスカ州やカナダでは多いが,アメリカ合衆国本土では 1500頭未満とみられ,保護の対象となっている。アラスカ州のコディアク島に生息するコディアクヒグマ Ursus arctos middendorffi(アラスカヒグマ)は,外見が似ていることからグリズリーと呼ばれることがあるが,グリズリーよりも体が大きく,生息域も重なっていない。アメリカクロクマUrsus americanusも毛色が茶色のものはグリズリーとまちがえられることが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「グリズリー」の意味・わかりやすい解説

グリズリー
grizzly

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のグリズリーの言及

【ヒグマ(羆)】より

…北海道産の1亜種エゾヒグマU.a.yesoensisは比較的小型で,体長2mほど。北アメリカ中北部にグリズリー(ハイイログマ,アメリカヒグマ)U.a.horribilisと呼ばれるものがおり,体長2.5mほどで前足のつめが長く,性質が荒いことで知られるが,ヒグマの1亜種とされることが多い。体色も変異に富み,淡褐色から赤褐色,ほとんど黒色のものまである。…

※「グリズリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

〘 名詞 〙 ( [英語] bargain ) 掘り出し品。見切品。また、バーゲンセールのこと。〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕[初出の実例]「バーゲンの整理券をつかんで」(出典:にんげん動物園...

バーゲンの用語解説を読む