日本大百科全書(ニッポニカ) 「コディアク島」の意味・わかりやすい解説 コディアク島こでぃあくとうKodiak アメリカ合衆国、アラスカ湾西部、アラスカ半島の東方にある島。面積1万3890平方キロメートル。標高1500メートル以上で、全体に山がちである。地形、地質的には本土のキナイ半島の延長と考えられる。氷河地形に富み、海岸にはフィヨルドが多い。アラスカ州最大のサケ漁場にあり、北東岸の町、コディアクはサケを中心とする漁業基地となっている。1764年にロシア人グロトフが発見して以来、毛皮と漁業の中心地として発展し、1805年までロシア交易会社の根拠地となっていた。現在はアメリカの軍事基地がある。また世界最大のコディアクグマの生息地でもある。[鶴見英策] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コディアク島」の意味・わかりやすい解説 コディアク島コディアクとうKodiak Island アメリカ合衆国,アラスカ州南部アラスカ湾内にある島。シェリコフ海峡をはさんでアラスカ半島と向い合う。暖流の影響で気候は比較的温暖である。山がちで,海岸線は氷食作用を受け屈曲に富む。 1763年ロシアの毛皮商人 S.グロトクが到達,84年アラスカ最初の入植が行われた。おもな産業は低地で行われるウシやヒツジの牧畜と酪農。 1939年以来アメリカ合衆国の潜水艦基地になっている。世界最大のコディアクグマの生息地として知られる。中心集落はコディアク。面積 900km2。人口 6365 (市内) ,1万 3309 (島) (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報