ケメロボ(その他表記)Kemerovo

デジタル大辞泉 「ケメロボ」の意味・読み・例文・類語

ケメロボ(Kemerovo/Кемерово)

ロシア連邦中部、ケメロボ州都市。同州の州都トミ川と支流イスキチム川の合流点に位置し、河港を有す。シベリア鉄道支線が通る。クズバス炭田の主要な鉱工業都市の一つで、化学工業機械工業が盛ん。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ケメロボ」の意味・わかりやすい解説

ケメロボ
Kemerovo

ロシア連邦,西シベリア南部,同名州の州都。人口52万2641(2004)。トム川の西岸にまたがり,トム川中流の要港である。付近に豊富な炭層があり,1907年に採炭をはじめ,ソビエト時代にクズバスの主要な中心地となった。主要産業は化学工業,採炭,機械製作で,軽工業食品工業,建設資材工業も見られる。工業,教育,医学,文化,食品工業の各大学がある。1925年シチェグロフスクShcheglovskと称し,32年現名に改称
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケメロボ」の意味・わかりやすい解説

ケメロボ
Kemerovo

1932年までシチェグロフスク Shcheglovsk。ロシア中部,西シベリア南部,ケメロボ州の州都。ノボシビルスクの東約 200km,クズネツキーアラタウ山脈西麓にあり,トミ川にのぞむ。クズバス (クズネツク炭田) の主要都市の一つ。 1720年に始るシチェグロボ村と 1863年起源のケメロボ村が 1918年合併してできた都市で,クズバスの開発が本格的に始ってから急速に発展し,市内,近郊に炭坑があるほか,西シベリアの最も重要な重化学工業都市の一つとなっている。石炭産業用設備・機械,農業機械,モータ,窒素肥料プラスチック,合繊原料,染料などの製造が盛ん。木材加工,建設資材,食品などの工業も主要工業部門の一つとなっているが,軽工業が未発達で,この分野の発展が急がれている。鉱山,医科,教育の各大学がある。市を中心に大都市圏が形成されている。空港,河港があり,シベリア横断鉄道に連絡する支線が通る。人口 53万2884(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケメロボ」の意味・わかりやすい解説

ケメロボ
けめろぼ
Кемерово/Kemerovo

ロシア連邦中部、ケメロボ州の州都。トミ川の両岸にわたり、支流イスキチム川が合流する地点に位置する河港都市である。人口49万6300(1999)。クズバス炭田の主要な工業都市で、付近で一般燃料炭と強粘結炭が採掘される。化学(コークス、窒素肥料、プラスチック、アニリン染料、カプロラクタム)、機械製造(化学機器、建設機、モーター、電機)、建設資材、軽工業、食料品工業が盛ん。単科諸大学、劇場、博物館があって文化の中心地でもある。1720年にトミ川左岸に集落ができ、翌年対岸にクズバス最初の石炭が発見された。1863年に右岸にも集落ができ、68年から小規模な採炭が始められた。1918年、左岸のシチェグロボ村に右岸のケメロボ村を合併してシチェグロフスク市となり、32年にケメロボ市と改称。ウラル‐クズバス・コンビナートの建設によって急速に発達した。

[三上正利]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ケメロボ」の意味・わかりやすい解説

ケメロボ

ロシア,西シベリア,クズバス(クズネツク炭田)の鉱工業都市。トミ川に面する。1907年に採炭がはじまり,シチェグロボ(1720年創設)とケメロボ(1863年創設)の合併により1918年成立。1932年,ウラル・クズネツク・コンビナートができると急速に発展した。石炭のほか化学・機械・繊維工業が行われる。52万892人(2009)。
→関連項目クズネツク炭田

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android