日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゲーリッグ」の意味・わかりやすい解説
ゲーリッグ
げーりっぐ
Henry Louis (Lou) Gehrig
(1903―1941)
アメリカのプロ野球選手(左投左打)。ニューヨーク出身。コロンビア大学中退後、1923年大リーグ(メジャー・リーグ)のニューヨーク・ヤンキースに入団、1925年から正一塁手となった。ヤンキースの4番打者として3番ルースとともに、100万ドル打線とうたわれた。1925年6月から、1939年4月きわめてまれな進行性麻痺(まひ)病(筋萎縮性側索硬化症。ルー・ゲーリッグ病ともいわれる)で倒れるまでの15年間に、2130試合連続出場という大リーグ記録を残し、「鉄人」とよばれた。満塁ホームラン23本は大リーグ最多、1934年には三冠王を獲得した。ワールド・シリーズにも7回出場している。1931年(昭和6)、1934年の二度にわたって来日。華麗なプレーを披露した。背番号4は、その功績をたたえて、ヤンキースの永久欠番となっている。
[神田順治]
17年間の通算成績は、出場試合2164、安打2721、打率3割4分、本塁打493、打点1995。獲得したおもなタイトルは、首位打者1回、本塁打王3回、打点王5回、MVP2回。1939年に野球殿堂入り。
[編集部]
『エレノア・ゲーリッグ他著、宮川毅訳『ルー・ゲーリッグ伝 ゲーリッグと私』(1978・ベースボール・マガジン社)』