コノプニツカ(読み)このぷにつか(英語表記)Maria Konopnicka

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コノプニツカ」の意味・わかりやすい解説

コノプニツカ
Konopnicka, Maria

[生]1842.5.23. スワウキ
[没]1910.10.8. リボフ
ポーランドの女流詩人,小説家。作品は,長年にわたる国難でうちひしがれた民衆に寄せる共感博愛にあふれ,今日にいたるまで広く愛読されている。ポーランド児童文学の母でもある。代表作に,長詩『ブラジルのバルツェルさん』 Pan Balcer w Brazylii (1910) ,小説『四つの物語』 Cztery nowele (1888) ,『途上で』 Na drodze (93) ,童話『小人たちとみなしごマリアのこと』O krasnoludkach i sierotce Marysi (96) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コノプニツカ」の意味・わかりやすい解説

コノプニツカ
このぷにつか
Maria Konopnicka
(1842―1910)

ポーランドの女流小説家。子供の人格を認め、芸術的にも高い作品を数多く残し、ポーランド児童文学の創始者となった。おもな作品は『小人たちとみなし子マルイシャ』(1896)、『いちごつみ』(1903)、『ピンプシ君の学校での冒険』(1905)など。大人の文学作品も多く、人道主義立場から社会批判をした。代表作に『ブラジルのバルツェル氏』(1910)がある。

[内田莉莎子]

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