日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンクリートミキサー」の意味・わかりやすい解説
コンクリートミキサー
こんくりーとみきさー
concrete mixer
コンクリート材料を練り混ぜる機械。練り混ぜ方式によりバッチbatch式と連続式とに大別される。バッチ式ミキサーは、混練槽内に1回分ずつコンクリート材料を入れて練り混ぜる形式のもので、重力式ミキサーと強制攪拌(こうはん)式ミキサーとに分類される。重力式ミキサーは、回転するドラム内に固定された羽根をもつもので、ドラムを傾けて練り上がったコンクリートを排出する形式のものを可傾式、ドラムを傾けずにコンクリートを吐き出させるものを不傾式という。土木工事現場などでもっとも広く用いられるのは可傾式の重力式ミキサーで、不傾式ミキサーは硬練りのコンクリートに不向きなのであまり使用されない。強制攪拌式ミキサーは、混練槽が固定され、槽内で羽根が回転する形式のもので、可傾式に比べ一般に練り混ぜ時間が短くてすむが、所要動力および混合羽根、混練槽内面の摩耗が大きい。
連続ミキサーは、コンクリート材料を連続的に投入しながら練り上げる新形式のミキサーで、近年その開発、改善が進み、実用に供されている。