コンクリートミキサー(読み)こんくりーとみきさー(その他表記)concrete mixer

翻訳|concrete mixer

デジタル大辞泉 「コンクリートミキサー」の意味・読み・例文・類語

コンクリート‐ミキサー(concrete mixer)

セメント骨材の砂・砂利、水を練り混ぜてコンクリートにする機械。「コンクリートミキサー車」

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精選版 日本国語大辞典 「コンクリートミキサー」の意味・読み・例文・類語

コンクリート‐ミキサー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] concrete mixer ) セメント、水、砂利、砂などの結合材と骨材を動力で回転する羽根車で練り混ぜ、コンクリートにする機械。
    1. [初出の実例]「一分間に十才づつ吐き出す、コンクリートミキサーに、間に合はせるためには」(出典:セメント樽の中の手紙(1926)〈葉山嘉樹〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンクリートミキサー」の意味・わかりやすい解説

コンクリートミキサー
こんくりーとみきさー
concrete mixer

コンクリート材料を練り混ぜる機械。練り混ぜ方式によりバッチbatch式と連続式とに大別される。バッチ式ミキサーは、混練槽内に1回分ずつコンクリート材料を入れて練り混ぜる形式のもので、重力式ミキサーと強制攪拌(こうはん)式ミキサーとに分類される。重力式ミキサーは、回転するドラム内に固定された羽根をもつもので、ドラムを傾けて練り上がったコンクリートを排出する形式のものを可傾式、ドラムを傾けずにコンクリートを吐き出させるものを不傾式という。土木工事現場などでもっとも広く用いられるのは可傾式の重力式ミキサーで、不傾式ミキサーは硬練りのコンクリートに不向きなのであまり使用されない。強制攪拌式ミキサーは、混練槽が固定され、槽内で羽根が回転する形式のもので、可傾式に比べ一般に練り混ぜ時間が短くてすむが、所要動力および混合羽根、混練槽内面の摩耗が大きい。

 連続ミキサーは、コンクリート材料を連続的に投入しながら練り上げる新形式のミキサーで、近年その開発、改善が進み、実用に供されている。

河野 彰・清水 仁・鴫谷 孝]

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百科事典マイペディア 「コンクリートミキサー」の意味・わかりやすい解説

コンクリートミキサー

セメント,水,骨材を配合し内部に傾斜した翼をもつドラムを回転しコンクリートを練る機械。ふつう1回の練混ぜに必要な材料を投入,一定時間後全部取り出すバッチミキサーが使用される。練り混ぜながら運搬するアジテーターミキサー車)がある。
→関連項目ミキサー

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世界大百科事典(旧版)内のコンクリートミキサーの言及

【建設機械】より

…基礎工事用機械としては,杭打機や,硬土盤掘削のためのベノト掘削機(フランスのベノト社の開発)などの専用機がある。骨材製造用の機械としては,岩石を破砕する種々のクラッシャー,選別機や分級機があり,また,コンクリート工事用機械としては,セメント輸送装置,各種材料を計量してミキサーに投入するバッチャープラント,コンクリートミキサー,コンクリート運搬機およびコンクリート振動機などがある。盛土工事における整地作業にはグレーダー,締固め作業にはローラー,ランマーや振動締固め機が使用されている。…

※「コンクリートミキサー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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