コンポンソム(読み)こんぽんそむ(英語表記)Kompong Som

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンポンソム」の意味・わかりやすい解説

コンポンソム
Kâmpóng Saôm

カンボジア南西部の町。別綴 Kompong Som。別称シアヌークビル Sihanoukville。首都プノンペンの南西約 180km,タイ湾に臨む港町で,タイ湾の支湾コンポンソム湾の湾口部南岸に位置する。沖合いの島により外洋から保護されている深水港は,シアヌーク政権時代に工業化計画の一環としてフランスの援助によって建設されたもので,1956年国際商港として開港し,東約 70kmにある浅水港カンポート港に代わってカンボジアの主要海港として発展。港湾地区内には工業地区が設置され,製油所,トラクタ工場,トラック組立工場,ビール工場などが建設された。プノンペンから道路,鉄道が通じる。人口 8万9447(2008)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンポンソム」の意味・わかりやすい解説

コンポン・ソム
こんぽんそむ
Kompong Som

カンボジア南部の港湾都市タイランド湾の支湾コンポン・ソム湾に臨む。別名シアヌークビル。人口9万5500(2003推計)。フランス領時代は小村であったが、第二次世界大戦後フランスの援助でカンボジア唯一の海港が建設された。港は1万5000トン級の船舶一度に4隻まで接岸可能である。石油精製所があり産業開発が望まれている。アメリカの援助でつくられた国道4号線で首都プノンペンと結ばれる。

[菊池一雅]

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