アブラナ科の二年草。カブカンラン,キュウケイカンランともいう。キャベツと同一種の野菜で,キュウケイカンラン(球茎甘藍)の名が示すように,生育するにつれて地ぎわの茎部が球状に太り,ユーモラスな形を呈する。葉は茎部から出て長い葉柄をもつ。地中海北岸地方の原産で,ギリシアからイタリア,フランスを経てドイツに伝わり,後にイギリス,アメリカへと伝わった。日本へは1883年に導入された。アメリカ種,ドイツ種,中国種などの品種があり,茎葉の色には緑白色,紫色などがある。春まきと秋まきとがあり,早生種では,播種(はしゆ)後55日で収穫できる。肥大した茎部をスライスして,サラダにしてまたは三杯酢で食べる。また煮物,漬物にもする。
執筆者:平岡 達也
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