ゴ・バオ・チャウ(その他表記)Ngo Bao Chau

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴ・バオ・チャウ」の意味・わかりやすい解説

ゴ・バオ・チャウ
Ngo Bao Chau

[生]1972.6.28. ハノイ
ベトナム生まれの数学者。ベトナムとフランスの国籍をもつ。フランス政府給費留学生としてパリ第6大学(→パリ大学)に 1990年から 2年間在籍。その後,パリのエコール・ノルマル・シュペリュールで学び,1997年にパリ南大学で博士号を取得。1998~2004年パリ北大学数学研究員。2005~10年パリ南大学教授。2007~10年アメリカ合衆国のプリンストン高等研究所 IASの研究員を兼任。2010年シカゴ大学教授に就任。同 2010年,インドのハイデラバードで開催された国際数学者会議において「ラングランズ・プログラムにおける基本補題の新しい代数幾何的手法による証明」によってフィールズ賞を受賞した。ラングランズ・プログラムは,1967年に数学者ロバート・ラングランズが数学者アンドレ・ベイユに宛てた書簡に由来する数学理論である。これは,ガロア群可換である場合の類体論の非可換化に対応するもので,整数論,表現論(→表現),幾何学を結ぶ壮大なプログラムである。2008年,ゴ・バオ・チャウは基本補題と呼ばれるラングランズ・プログラムにおいてきわめて重要な役割を果たす問題を解決した。

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