デジタル大辞泉 「サクレクール大聖堂」の意味・読み・例文・類語 サクレクール‐だいせいどう〔‐ダイセイダウ〕【サクレクール大聖堂】 《Basilique du Sacré-Cœur》フランス、パリ北部、セーヌ川右岸のモンマルトルの丘にある大聖堂。普仏戦争の敗北で意気消沈した市民を鼓舞する目的で、カトリック教徒の浄財を集めて建造された。1914年に完成、第一次大戦後に献堂。ビザンチン式の三つの白亜のドームが並び立っている。サクレクール寺院。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「サクレクール大聖堂」の意味・わかりやすい解説 サクレ・クール大聖堂さくれくーるだいせいどうBasilique du Sacré-Cœur フランス語 パリ、モンマルトルの丘の頂にある大聖堂。パリ市街の眺めがよい。普仏戦争に敗れて沈みきっていた国民の意気を高める目的で、広く浄財を集めてつくられた。1876年に起工し、1910年に完成していたが、第一次世界大戦でドイツを降服させたのちに初めて献堂式を行ったところに、フランス人の執念がうかがわれる。前面に救国の聖女ジャンヌ・ダルクの像があるのも同様の意図による。ビザンティン様式を取り入れ白いドームが並び立っているありさまは、下の市街から見上げると非常に美しい。[紅山雪夫] サクレ・クール大聖堂 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例