ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サベジ」の意味・わかりやすい解説
サベジ
Savage, James
[没]1873.3.8.
アメリカの銀行家,歴史家。 1816年ボストンにアメリカ最初の貯蓄銀行の一つ「ボストン貯蓄銀行」を設立し頭取となる。ボストン学会 (ボストン・アセニウム) を組織しこの地方の好古家,歴史研究者たちの活動の拠点とした。 J.ウィンスロップの『1630~1649年のニューイングランド史』 The History of New England from1630to 1649 (2巻,1825~26) を編集。『農民登記簿に基づくニューイングランド植民地建設期の植民者の家系辞典』 Genealogical Dictionary of the First Settlers of New England…on the Basis of Farmer's Register (4巻,60~62) を編集,出版した。
サベジ
Savage, Richard
[没]1743.8.1. ブリストル
イギリスの詩人,劇作家。ロンドンで無頼の生活をおくり,郷里から出てきた S.ジョンソンと親交を結ぶ。第4代リバーズ伯と第2代マクリズフィールド伯夫人の私生児と自称。この出生の秘話はジョンソンによる伝記 (1744) によって有名になったが,今日では否定されている。代表作『私生児』 The Bastard (28) は,伯爵夫人へあてた非難の詩である。桂冠詩人の叙任を得ようとして失敗,しかし王妃キャロラインから毎年誕生を慶賀する頌を捧げることを条件に年金を得た。だらしない生活のため貧窮のうちに負債者監獄で死んだ。
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